東日本大震災による被害を受けた地域での無償アロマケア活動チーム“COCORO”公式サイト

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2011/09/27

子供たちの心のケア

今回、被災地域の方々の声からできた新しい活動。
それは子供たちの心を元気にする「香りとふれあい教室」。

楽しく一緒に学べたらいいかなと紙芝居を作ってみました。
絵具なんて10年以上ぶりかしら・・・。



「アロマセラピー」を覚えることではなくて、楽しむことが大切。
動物や虫が植物の香りで、必要な花や木を見つけたりするお話をしました。
紙芝居は、子供たちへの読み聞かせをボランティアでずっと続けている
メンバーにお願いすることにしたのですが、
大人でも惹きつけられてしまうそのお話の仕方に、子供たちの目はキラキラ! 
その輝きようが本当に可愛くて、純粋な心にこちらが感激しました。
(私が読まなくて良かった^^;)

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続いては香りあてゲーム。 子供たちの発想がとにかくピュアで愛らしい。
Sweet Orange (学名 Citrus sinensis)
オレンジの香りを嗅いだ第一声、「美味しそう~~~!!!!」
これはなかなか大人では出てこない言葉。 
まず「オレンジだ。」ってわかっちゃいますから。
オレンジは確かに胃腸に働きかけ、食欲のないときにもおすすめなんですが、
そんなこと知らない子供たちの「感覚」ってスゴイです。
「何の香りかわかる人~??」 全員「はぁぁぁ~~~いっ!!!」



次は動物マッサージの練習。
それぞれの手技を動物の動きに例えて、“ぞうさんマッサージ~”とか
色々名前をつけて、お友達同士で練習しました。
「気持ち~いっ!」「くすぐった~いっ!!」
キャッキャ、キャッキャ笑う子供たちの笑い声で教室がとっても賑やかに。
ボランティアセラピストの皆さんの周りにも子供たちがいっぱい。
セラピストさんたちの教え方が子供にも上手だなぁなんて眺めていると、
気づけば誰かが私の足までマッサージしてくれてる!笑 先を行ってすごいなぁ・・・♡
「このマッサージはアヒルじゃなくてワニマッサージがいいっ!」
アイディアもたくさん生まれました。 今度は子供たちにネーミングしてもらおう。
「今晩帰ったら家族の人にしてあげてね。 元気がなくなったらしてあげてね。」
「はーーーいっ!」
とっても優秀なぞうぐみのみんなでした。 次会うときまで元気でね!!!



そして園児たちはお迎えの時間。
私たちは引き続き、先生方のハンドトリートメントに戻ります。
今回チームで活動することで、これまでの数十倍の活動ができている気がします。
素晴らしいセラピストの方々が参加してくださったこと、
賛同し、この活動を応援してくださる方がいること、
活動の継続にあたり、本当にたくさんの方の想いがつまっています。
日々感謝の気持ちに溢れながら活動を行いました。



子供たちがどんな境遇で今ここにいるのか、それはわかりません。
ただその愛くるしい純粋な笑顔を絶やさないように
何かを続けていくことが大切だなぁと感じました。

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こちらでは次回のオファーも頂き、授業参観の日にしてほしい、と。
今度は親子でできるものもいいかもしれませんし、
もっともっと子供たちのアイディアも生かしていきたいと思います。


心をつなぐアロマボランティア
活動日記

2011/09/24

松の香り…

今回訪れる二か月前から現地の方々へのヒアリングを始め、
訪問先へは地元コーディネーターさんが足を運んで下さり、
直接ご要望をお伺いしながら活動の実施となりました。

ヒアリングをしていく中で、今も続く震度4や5の大きな余震で
ようやく落ち着き始めた子供たちが、また津波が来るのではと怖がり、
大きなストレスを抱えていることが心配、というご父兄の声がたくさんありました。
そしてまた先生方も仮設住宅から通い、自身も被災しているという状況で、
誰もが目いっぱいの状態で日々生活しているとのことでした。

なので今回は大人だけでなく、
子供たちも対象にアロマケア活動を行うことにしました。



コンサルテーションシートに体調などの必要事項を記入していただき、
心と体の状態に合う適切なオイルを選んでからハンドマッサージを行います。
植物が心身に働きかける影響を考え、使用するのはすべてオーガニックの高品質なオイル。



子供たちのお昼寝時間に教室をお借りして、アロマ空間にさせてもらいました。
みなさん子供たちの笑顔を見ると元気になると話されていたのが印象的です。



セラピストが増えたことで、前回よりも多くの方にスムーズに受けて頂けるようになり、
これはCocoroとして大きな前進だと思います。
避難所で行った時に比べると、深い悲しみ、落胆、絶望感から
今後の不安や現実的な悩みも増え、
自分たちではどうしようもできない現状への「苛立ち」をとても感じました。



実は陸前高田市には7万本という数の松が並ぶ海岸沿いの美しい松林がありました。
それが今回の津波でたった1本になってしまったんです。
それでもこの街の人にとってはこの一本松がシンボルのような存在。



5月の活動時、「こんな時だからこそ松林でぼーっとしでぇ。(したい。)」
「松林が自慢だったんだべ。」「松林がなぐなんなんて想像できねぇべ。」と
皆さんこの街の方は松のお話されていたのを思い出して、
急遽松から採れる精油を持参することにしました。

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(インソーレ様より提供。 直前の思いつきにも関わらず、間に合うよう届けてくださりありがとうございました!)

精油 Pine (学名 Pinus sylvestris)

これがすごくすごく大人気でした。
「懐かしいな。思い出すな。癒されるな。」と。

震災から半年経ち、もう前の街がどんなだったか思い出せないそうです。
どこに何があったか、どこで何をしたか、何にもなくなってからわかんなくなった、と。
でも嗅覚って不思議なもので、香りとともにふんわりその情景が思い浮かんでくる。
香りで蘇る記憶が癒しに役立ったと言って頂いたこと、
これはアロマセラピストであってこれ以上ない言葉だと感じました。
それとともにこうして選ぶオイルがいかに重要かも痛感しています。


精油 Pine (学名 Pinus sylvestris)

[主な化学成分]
borneol, bornyl acetate, a and b-phallandrene, a and b-pinene, 3-carene.

[Pineの精油のお話]
心身の疲れを開放してくれると言われるフレッシュで
まるで森林浴をしているような清々しい木の香り。
皮膚に薄めて使うに注意が必要で、
同じ松でもDwarf pine (学名Pinus mugo. var. pumilio) は
特に皮膚刺激を気を付けないといけません。
ただ芳香浴だと誰でも手軽に楽しめて、
心を浄化してくれるとも言われる精油。
溜まったストレスにはお勧めです。
ネイティブアメリカンは松葉を枕に詰めて、しらみやのみ予防にし、
その香りを楽しんだという文献もあります。

松林、それは陸前高田の方々にとって癒しの場所だった。
塩害で弱り始めた一本松。
どうか元気になって、人々にまた癒しの場所を作って欲しいです。


心をつなぐアロマボランティア
活動日記

2011/09/23

被災地に咲く花

今回時間の経過を感じたもの、それは植物でした。
塩害を受けながらも、大きくたくましく天に向けて花咲く植物たち。



津波によって海水に浸かった部分だけが赤茶色へと変わり、
どこまで津波が来たのかも見て取れます。
前回施術した際、山へ逃げ、一命を取り留めたと話す方もたくさんいました。
雪が舞う、とても寒い日。 
暗闇の中、自衛隊のヘリコプターが着くまでいく晩も過ごしたそうです。
どれほど不安で心細く、心が折れそうになったことでしょう。



このマンションに通りかかった時、
震災から二か月経って自宅に物を取りに行った方のことが頭に浮かんだ。
お母さまと二人、海を眺められる素敵な家だったことでしょう。
陸前高田は「岩手の湘南」と言われたほど
海が近くて冬も内陸部に比べると温暖で、
自慢の街だったと皆さんが話されていたことを思い出します。



今回の活動場所である幼稚園に辿り着くまで、ずっとこんな瓦礫の山がいくつもあって、
何度も何度もため息をつきながら、今ここに来た意味を噛みしめながら
活動メンバー全員、色々お話しながら、いろんな想いを胸に向かいました。



コスモス・マーガレット・たんぽぽ、本当にたくさんの植物が咲いていました。
ここで何人もの、何十人もの愛する人を失った方々のケアをしてきて、
まるで誰かが花を手向けるように、力強く美しく咲いているように私には見えました。



次回は幼稚園での無償アロマケア活動について更新します。


心をつなぐアロマボランティア
活動日記

2011/09/22

震災から半年経った現状

ちょうど今回訪れた時期は震災から約半年後。
震災直後は沿岸部には外部から少人数では行かないようにと指示を受けていました。
今回は道路もだいぶ整備され、人数も増えたことから、
沿岸部にて
活動を行いました。

集合場所の新幹線の駅から車で約3時間。
いくつもの山を越え、海のある沿岸部へ向かいます。
青々とした木々が生い茂り、美しい山々を抜けたこの写真↓の地点で
突然がらりと景色が一転しました。



海も見えない、沿岸から遥か遠く離れた地点ですが、
川を逆流した津波がここまで襲ってきたそうです。
現実のものと思えないほどぐしゃぐしゃになった車を見て
その凄まじさと恐怖を感じました。
自分だったら逃げられるだろうか?
ここなら大丈夫、そう思ったと思います。 それほど海から離れているのです。

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半年という月日とともに人々の記憶から遠のいていく感覚とは裏腹に
そこにあるのは悲惨な現実でした。
市が一つ飲み込まれるというスケールは、
新聞やテレビの映像から感じるものより遥かに大きく、
見渡す限り180°何もなくなり、地盤沈下で町の一部は海水に浸かったままの現状に
ただただ自然の脅威というものに立ち尽くすしかありませんでした。

第一回、第二回の活動を通じ、何十人というこの街の人々と
ハンドマッサージしながらどれほどお話したことでしょう。
そこにはショッピングセンターがあって、映画館があって、
カラオケ店があって、美しい海水浴場があって・・・。
あまりにも変わり果てた風景に、
そんな光景を想像するのは容易ではありません。
最上階まですべて津波に飲まれた学校。 
笑い声であふれていたその姿は今は面影もありません。



アロマケアの活動のことだけを記事にしようかと悩みましたが、
笑顔やリラックスした表情だけをお伝えするのは、
私たちの活動とは少しギャップがあるような気がしました。

私たちがケアをする方々はこの地でまさに生活し、生まれ、育ち、働いてきた方々。
どうして息長くこの活動する意義があるのか、心のケアはどうして必要なのか、
それも含め感じていただきたいという想いで今の被災地の状況
沢山の方に知っていただけるよう数日間にわたって
日本語・英語のCOCOROのサイトで更新していきたいと思います。
これは小さな小さな日本という国の一部。
できることを少しずつどんな形であってもしていきたいなと思うのです。

心をつなぐアロマボランティア
活動日記

2011/09/17

【第三回 COCORO無償アロマケア活動】

[岩手県内での活動日程]

震災から半年経つ現在も、宿泊場所の確保が極めて難しい状態でした。
毎日往復3時間かけての活動となりましたが、
今回初めて全国からの登録セラピストの方々に参加いただけたこともあり、
セラピスト三名、地元コーディネーター一名で3日間という短い日程で
計113名の大人と子供への無償アロマケア活動を行うことができました。

大人へはハンドトリートメントの提供、
子供たちへは「香りとふれあい講座」を開催しました。
前回同様、すべてお肌に優しく上質なオーガニックのアロマオイルを使用しています。

岩手県沿岸部の陸前高田市内にて行いました。

9月13日 幼稚園 
9月14日 子育て支援センター仮施設 /  保育所 仮校舎
9月15日 保育所 仮校舎


心をつなぐアロマボランティア
これまでの活動
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