東日本大震災による被害を受けた地域での無償アロマケア活動チーム“COCORO”公式サイト

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2011/10/18

ボランティア参加者の声

第3回のボランティア活動は、陸前高田市の保育園を中心に実施することになった。
震災から半年以上たち多くの被災者が仮説住宅に入居され、
表面上は、少しは落ち着いてきたかに感じられた。
しかし、被災された多くの方たちは、精神的な極限に達しているようであった。
開催日程、場所について事前に話し合うために8月のお盆過ぎに陸前高田市を訪ねた。
保育所を訪問したとき、年長さんのアロマ教室について説明をした際に
「大人へのボランテアはできるのでしょうか?」と質問をされた。
「震災から家族の安否確認、家族の生活の保持、
仕事の再開などここにいる方たちは限界に近いんですよ。」というお話に
私はハッとして次の言葉がでなかった。
ニュースなどで心のケアの必要性重要性が言われていたが、
現実のものとしての動きが全くといってよいほどされていないことを改めて知った。

保育所は津波で建物が流され、現在は建物を借りて保育をしていた。
津波の際に背中に背負い、両手に子供を抱えて必死で高台に逃げたという。
どんなにか大変なことだったろうと話を伺っているうちに
心にこみ上げてくるものがあり、必死でそれを堪えた。

3回目の活動は日程が3日間、セラピストの参加が3人となったので
少しは余裕があるのではと思っていた。
できれば近い場所に宿泊をと考え色々と探したのだが、
近くの民宿や旅館はほとんど津波で流され、営業できない状況にありやっと見つけたのは、
陸前高田市まで車で片道1時間半のところにある千厩町の旅館だった。
セラピストの方たちは関西、関東と遠来から来ているため、
新幹線、飛行機の時間などを考慮すると今回は目いっぱいの活動時間だった。
往復3時間のドライブはセラピストの交流と対応、
施術に対するプロとしての考えなど活発な話し合いがされた。
一人15分間の施術でセラピストの方たちは様々な身体の変化や
精神状態の変化を感じていることに『凄い!』と感心し感動していた。
無言で15分を過ごす人、自分のことをポツリと語るひと、
失った家族のことを話す人、様々であった。
セラピストの皆さんが活動する状況を見ながら受付をし、
待ち時間があるときは少しお話を聞かせていただいたり、
仕事をしながら皆がマッサージを請けられるようにと
園の皆さん全体がとても協力的だったように感じた。
初回のときは避難所と言うこともあり食事ができて、
安心して眠れることへの安堵感と感謝の言葉がきかれた。
しかし周囲に自分の苦しさ不安を話せない苦しさが伝わってきた。
「夫の遺体確認に行ってきた」と悲しみに耐えながら話された方もいた。
日々の生活必需品の無さへの不満などがあった。

第3回のボランテアでは現実の生活をこれからどのようにしたら良いのかと
考え悩んでいる人、仮設住宅での生活の新しい悩みや苦労が出てきて、
どのように解決することが良いのかと悶悶としている様子が見られた。

保育園での年長組みへのアロマ教室は楽しい紙芝居、
香り当てクイズなど元気に楽しそうに参加してくれた。
また、マッサージを皆で交互にし合うことが子どもたちの想像力を高め、
新しい発想で『ワニのマッサージ』と命名してくれた。
何気なく元気にしているが、余震がまだ時々来ると、
子供たちは恐怖感で大変になると保育士さんが話していた。
心の中に埋まっている「恐怖感、逼迫間」がアロマの香りと
オイルマッサージで少しでも癒されてほしいと願わずにはいられなかった。

セラピストの皆さんが口をそろえて話したことは、
『ハンドマッサージだけではたりない』
「肩や背中、頭など凄く身体が疲れている。
広い場所でゆっくりアロマをしてあげたい」だった。
地元に生活し、このボランテアのつないでくれたAさんが
「一人ひとりが凄いドラマを持っている」と話していた。本当にそうだと実感した。
これからの人々との繋がり、交流が重要であり必要であると実感した3日間だった。
そして、セラピストの方たちが施術する際にとても優しく思いやりをもって話をされ
一人ひとりを大切にしてくださってお世話係として心からうれしく感謝している。
次回はもう少し広い場所でできそうなお話もいただき、
これからも沢山の皆さんからのご支援をいただければと心から思った3日間だった。

現地コーディネーター 菅原さんより
参加者の声